こんにちは、米澄岳弥(Yonezumi Takaya)です。
今の時代、企業で働いていると毎年状況が変わるので、ビジネスで使うノウハウもすぐに変化します。
正直、疲れませんか?
私は疲れました。
流行を追いかけ回すのは最初は目新しいので楽しい部分もありましたが、あまりにも変化が速いです。
昨日使えたノウハウは明日使えなくなる可能性がある時代です。
確かにこれほど変化が速い時代に生きていると、変化についていかないとどんどん周りと差がついてしまうと不安になりますよね。
私自身もそうでした。
だから、いろんなノウハウを学んでノウハウコレクターになってしまいました。正直、その中で使えるものはほとんどありませんでした。
今日は、昔の私のように「ビジネスノウハウが溢れすぎて疲れている」「変化が速すぎてついていけない」という方向けに対処法を解説します。
それではどうぞ。
ビジネスにおいてノウハウはそこまで追いかけなくていい
結論からいうと、ビジネスにおいてノウハウはそこまで追いかけなくていいです。
一度冷静に考えてみてください。
ファッションの世界で、シャネルやプラダなどのブランド品で身を固めている人を見るとどう思いますか?
率直に言って「ダサい」と思いますよね。
すみません。ですが、本当です。
なぜなら、自分の軸がないからです。
ブランドに操られてしまっているので、完全に服に着られてしまっている状態です。
着こなせていないですよね。
流行に飛びつくのもまったく同じ状態です。
自分の中で目的をよくよく考え、
それを達成するためのノウハウを集めることが重要であり、
ノウハウの新旧はさして重要ではありません。
実際、僕も流行のビジネスノウハウを数多く叩き込みましたが、
量が多すぎて取捨選択ができず、単なるノウハウコレクターになった経験があります。
流行のものに飛びつくのではなく、取捨選択が大事です。
流行が終わりかけて残っているものを真似したら効率がいい?
ノウハウはそこまで追いかけなくてもいいと言いましたが、このような反論もあるかと思います。
「流行が終わりかけになって、その時点で残っているものを真似すると効率がいいのでは?」と。
これは確かに賢い考えだと思います。
私もこの考えは条件付きでOKです。
その条件とは、「ノウハウを鵜呑みにしない」というものです。
生まれてから数年以上たっても残っている手法は確かに多くの人に役立つものでしょう。
しかし、それでも万能ではありません。
ノウハウを鵜呑みにすると失敗の可能性が高まります。
実際、コンサルタントがたくさんのフレームワークを世に出して失敗した事例は数多くあります。
どれも頭脳明晰な一流のコンサルタントが生み出したものであり、息の長い分析手法もあります。
しかし、それで肝心の業務がおろそかになることもあります。
私が自分の考えを述べると、決まったように返ってくる言葉がふたつある。私が「戦略計画は考え方を狭める」と考える理由を説明すると、「そんなのはとんでもない誤解だ」と同僚に反論されることがある。「だって戦略計画は、”生きた文書(リビング・ドキュメント)”〔絶えず更新を必要とする文書のこと〕なんだよ」。生きた文書?ハリー・ポッターの映画じゃあるまいし、生きた文書なんて見たことありませんが?冗談はともかく問題はそこだ。計画のアップデートに必要な人員を割り振ったり、プロセスを実施したりするよりも、経営陣はとにかく戦略計画を「生きた文書」にすることにかまけて、肝心の業務をおろそかにしてしまう。
引用元:カレン・フェラン著『申し訳ない、御社をつぶしたのは私ですーコンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにするー』P.295大和書房
歴史に名を残すほどの経営戦略論もふたを開けてみればこのような状態になっています。
結論、ビジネスのノウハウはそこまで追いかけなくていいのです。
自分が実際に活用できるイメージがわく具体的なものを選別し、使い分けましょう。