こんにちは。仕事をしていると、日々いろんな問題が起きて迅速に対応しなければいけませんよね。
忙しいビジネスパーソンは、じっくり問題に取り組む時間が捻出できないのが現状だと思います。
問題解決能力を上げるためにやれ仮説思考だ、フレームワークだと色々なHow toを使っている方も多いのではないでしょうか。
何を隠そう、私もそうでした。しかし、僕はふと思いました。
問題を解決するだけではなく、解消することでも良いのではないか?
無理に解決方法を捻り出さなくても、問題が無かったことになると言うのも一つの解決策ではないのか?
実際その通りなんです。しかもそのヒントは私が学生時代から学び続けている「哲学」にありました。
今回は、哲学の思考法でビジネスの問題を解決する方法を事例付きで解説します。
- 問題解決よりも、問題解消の方が効果的
- 問題解消の事例(ビジネス)
- 哲学は問題そのものを解消することで脈々と続いている
問題解決よりも、問題解消の方が効果的
例えば、あなたの目の前に死を恐れて永遠の命がほしいという人がいるとします。
その時、不老不死の薬を作ってあげるのが問題解決にあたります。
一方で、「来世はあるのでそもそも死ぬことを恐れる必要はありません」と伝え、その人の悩みが無くなることが問題解消にあたります。
問題を解決するためには不老不死の薬を作るように試行錯誤をする時間が必要ですが、
問題解消の場合はそもそも問題が問題でなくなるので余計な手間がかかりません。
これは忙しいビジネスパーソンには時間的な余裕を作る上で非常に素晴らしい方法だと思います。
問題解消の事例(ビジネス)
これをビジネスに当てはめると次のようになります。
例えば、営業マンがそれぞれ個人スキルで動いており、マネジメントが複雑になっているとします。
このような場合、優秀な営業マンのノウハウを標準化してメンバーに共有し、必要に応じて研修も実施するのが問題解決です。
一方、そもそもマネジメントをガチガチにやる必要はないよねと考え、メンバーを管理しないとするのが問題解消になります。
実際、そのように判断することも選択肢の一つですよね。
営業プロセスを標準化してしまうとどうしても個人の力量で得意不得意な部分が出てクロージングに差が出てしまいます。
あえて営業プロセスはメンバーに任せて、定例のMTGや朝礼などで簡単な報・連・相を都度やると言う方法もありだと思います。
ぜひ問題解消の視点も持って目の前の仕事に取り組んでみてくださいね。
哲学は問題そのものを解消することで脈々と続いている
哲学はもともとこの世の真理を探究すること全般を指していました。
しかし、研究が進むにつれて、「どうや本当に存在するもの(=真実)はなさそうだぞ」となりました。
そこで次は「それじゃあ真実ってのは人間全員が『Yes』と言うものだろう。
そもそも真理という概念自体、人間が生み出したのだから」ということになりました。
そこで今度は人間の認識(何をどうみているか)を哲学者がこぞって研究しました。しかしそれでもダメでした。
人間全員が共通で信じているものがなさそうだとわかると、今度は言語に目が向きます。
なぜなら人類共通の認識はバラバラでも、真理の探究は言葉を使って行われいているので、
言語そのものを研究すれば真理の条件(≒真理)がわかるのではというプロセスです。
このように哲学も難問に突き当たるたびに問題そのものを解消するというプロセスを経て進化してきました。
皆さんも哲学の思考法を使って、どんどん問題を解消していきましょう^ ^