こんにちは、米澄岳弥(Yonezumi Takaya)です。
これまで人事異動でたくさんの部署を経験してきました。
転職経験こそないのですが、異動後の失敗談が転職活動をされている方にも役立つと思ったので記事を書きました。
新しい組織・チームに入った後にやってはいけないことを書きましたのでよかったらどうぞ。
転職後にやってはいけないこと
前の会社と比較する
前にいた会社と比較するのはやめましょう。
特に聞かれてもいないのに前の会社との違いを喋ったりすると結構痛いキャラになってしまいます。
この比較する癖はやめたほうがいいです。
自分ではそのつもりはなくても、頭の中で考えていたらどこかでポロッとうっかり発言をしてしまうことがあるからです。
僕が実際に経験したことを話します。
僕が所属しているチームに別の地方から異動してきた方がいました。
地元愛が強い方でしたので、懇親会や食事のシーンではよく地元の話をしてくださいました。
僕も最初は新しいメンバーの話でしたので興味を持って聞いていましたが、だんだん東京の愚痴に変わっていきました。
「満員電車って辛いよね」
「なかなか東京ってゴミゴミしてるね」
「前のチームではわきあいあいとしてたね」
とかそういう感じのワードが会話の中に出てくるようになりました。
ホームシックになったり、前にいたチームの良さを語ってくれるのはいいのですが、受け入れた側はなんとなく否定されるように感じてきます。
人として悪いことをしているわけではありませんが、受け入れる側としては接しづらいことこの上ないです。
転職に当てはめると、前にいた会社と比較したりしていると、知らず知らずのうちに転職先のスタッフさんとの会話が前の会社との比較になってしまうのでやめましょう。
あなたが今いるのは新しい職場です。
あなたが接しているのは新しいメンバーの方です。
前の会社と比較するのではなく、新しい環境や人に興味を持つようにしましょう。
彼らの文化や価値観を積極的に知るように努めて早く馴染めるようにしましょう。
改善点を指摘しまくる
これは言うまでもないですね。
改善点を指摘しまくると相手は嫌な気分になるのでやめましょう。
あなたから見て非効率なやり方に見えたとしても、そうしているのにはそれなりの理由があることが多いです。
僕自身の失敗談を話します。
僕が新しい部署に異動になったときのことです。
自分から希望した部署だったのでやる気に満ち溢れ、どんどん成果を出してやるとやっきになっていたので、改善点をヒアリングして提案したのですが誰も受け入れてくれませんでした。
「ありがとう。でもこれは今はできないからごめんね」とやんわり断られたのですが、メンバーの皆さんの心中は「こいつうざいやつだな」でした。
確かに、僕の提案内容は正しいものでしたが、僕が考えることなんてメンバーの皆さんもとっくの昔に考えていることです。
実現できれば確かに業務が効率的に行えるのは事実なのですが、予算・人手不足や実際の業務を進める上で逆に非効率であるためにできないことでした。
この時はとても恥ずかしかったです。
僕は心の中でメンバーの人たちを下に見ていたことを恥じました。
彼らも人です。
バカじゃないんです。
改善したいと思っているのは当たり前です。
しかし、それができないのにはそれなりの理由がちゃんとあるのです。
それを知ろうとしないまま目の前で起こっている現象だけでモノを語った僕は本当にアホそのものでした。
相手のことを知らない無知な正義感は他人を傷つけ、信頼を失うことにつながるのでやめましょう。
転職先でも、一見すると非効率的なやり方を目にすることもあるでしょう。
自分ならこうするなと改善案が浮かぶこともあるでしょう。
しかし、そこで一度立ち止まって考えてみてください。
- なぜ彼らはそのような非効率的なやり方をしているのでしょうか?
- なぜやたらと手間のかかる仕事の進め方をしているのでしょうか?
- なぜ時代遅れに見える商品・サービスをいまだに売ろうとしているのでしょうか?
そこにはさまざまな要因が絡んでいます。
相手にしているお客様の存在や、他部門との連携、上下左右の情報交換などいろいろあります。
その彼ら独自のネットワーク・構造を理解するように努めましょう。
そこを理解しない限り、あなたが新しいメンバーとうまく仕事をすることはできないでしょう。
転職後は、あなたも新しいメンバーの一員として社会貢献をしていかなければなりません。
評論家のように外から「あれがいけない。こうした方がいい」と発言しているだけではダメです。
彼らと同じ目線に立ってこそ、あなたのこれまでの経験や知識が活かせます。
新しいメンバーのことを深く知り、深い信頼関係を築いて優秀なビジネスパーソンに成長しましょう。
ブログは以上です。