こんにちは。今日は哲学がビジネスにどう役立つのかを解説していきます。
哲学と聞くと「とても抽象的なことを考える行為でよくわからない」
「人生で何の役に立つのかわからない」と思う方が多いと思います。
大学で哲学を5年間学び、今でも読書を続けている僕が解説します。
- 哲学の思考法は問いそのものを分析する(事例付き)
- 哲学は誰も気づいていない真実に気づく方法
哲学の思考法は問いそのものを分析する(事例付き)
一般的に、人は問いが浮かんだらすぐに解答を用意しようとしますが、それは間違いです。大事なことは問いを分析し、解答の方向性を明確にすることが大事です。実際に事例を見てもらった方がわかりやすいと思うのでご覧ください。
Q:部下を育成するためにコーチングを学んでみようかな。でも、そもそもコーチングって何の役に立つんだろう?
アイデアや問い、悩みが浮かんだらキーワードごとにYes/No形式の質問に置き換えて解答を用意し、これを繰り返す。
→部下を育成する上でコーチングは最適な方法なのか?
→現時点で部下を育成する必要は本当にあるのか?
→部下の販売成績が上がれば育成したことになるのか?
このように、一つ悩みや問い、アイデアが浮かんだら出てきたら
キーワードに付随する問いをYes/No形式の質問に変えてそれぞれ答えていきます。
この時のコツは、掘り下げる時の問いをYes/No形式にすることです。
よくあるのは、Qの段階は、最後が「何の役に立つんだろう?」で締めくくられていて、
オープンクエスチョンになっています。このまま解答を考え始めると堂々巡りになってしまいます。
このQの下には、例として挙げたような各キーワード(部下の育成・コーチング・育成の基準)に付随する問いが横たわっています。
これらのキーワードを定義するために、
Yes/No形式の質問に言い換えて一つずつ解答を用意していくのです。
こうすることで、解答を決めてその理由を考えやすくなり、
自分の中に眠る判断基準を明確にすることができるようになるのです。
哲学は、経営者や部門のリーダーなど、自分で判断することが日々求められている方に役立つスキルなのです。
哲学は誰も気づいていない真実に気づく方法
哲学は古代ギリシャで始まり、
元々の意味は「知を愛すること(フィロソフィア)」で、真理の探求全般を意味していました。
つまり、誰も気づいていない真実に気づくために心血を注ぐことを意味していたのです。
哲学は、人生や世界、宇宙などの抽象的な世界に浸ることを意味するのではなく、
本当はどうなっているんだろう?考えを巡らせて真実を探究することなのです。
ビジネスにおいてもこれは重要な考え方です。
なぜなら、既成の概念を取り払い、新しいサービスを世の中に提供することがビジネスだからです。
もしどの企業も一律で同じサービスや商品を出しているならば、
それはレッドオーシャンであり利益を出すことは非常に難しくなります。
世間一般的には信じられているのは◯◯だけれども、真実は逆であることを発見できたとき、
その企業は一人勝ちすることができます。
自分のアイデアに横たわる重要なテーマをYes/No形式の質問に置き換えて整理してみてください。
きっと素晴らしいアイデアが浮かぶことでしょう。