- 人の話が即座に理解できず、会話で遅れをとってしまう
- なんとなくわかったつもりが、相手の意図を汲み取れていないことが多い
- 上司や先輩から来る仕事の指示を誤解してしまい、手戻りが多い
このような悩みを解決するための簡単な方法を紹介します。
自分には相手の話を即座に理解することができないとお悩みの方にピッタリの内容となっております。
目次
「主張・根拠・事実」のブロックに分けて相手の話を当てはめていくだけ
- 主張:(相手が伝えたいこと)
- 根拠:(そう主張する理由)
- 事実:(主張や根拠を考えるきっかけになった具体的な経験や証明するデータ)
このフォーマットに相手が話した内容を埋め込んでいくだけです。
相手が伝えたいことを「主張」に、
そう主張する理由を「根拠」に、
主張や根拠を考えるきっかけになった具体的な経験やエピソード、
証明するデータなどを「事実」に入れ込んでいきましょう。
話がわかりやすい人は基本的に「主張→根拠→事実」の順番で話してくれるので
その時は上から順番に埋まっていきます。
一方で、人との会話なので順番が飛躍したり前後したりすることももちろんありますが、
それに惑わされず、淡々と相手の話を聞いてそれぞれの項目を埋めるようにしましょう。
図や表、箇条書きにしてまとめた方が人の話は理解しやすいから
頭のいい人って相手が話していることを図や表、箇条書きで整理しているんですよね。
だから理解が速いんです。
僕が社会人になって会議で議事録を取っていた時、
僕は上司や先輩たちの議論をひたすら文字で記録し続けていました。
後で読み返そうとしても改行すらない文字ばっかりのメモで途方に暮れた経験があります。
しかも大事な要素が抜け落ちていて、読み返しても理解できないヒドいものでした。
一方、同じ会議で先輩が議事録を取っていたのですが、
箇条書きや表を使ってわかりやすくまとめておられ、衝撃を受けた記憶があります。
部長の内容確認も一発OK。
一方、私は議事録作成は1週間経っても終わりませんでした。
この差は、単に人が理解しやすい思考の型が存在していることを知らなかったことにありました。
先輩は「主張・根拠・事実」の型が染み付いていて、
それぞれの項目に当てはめていただけだったのです。
だから、無駄がなく理解も早いことに気づきました。
車の運転に例えるとわかりやすいと思います。
地図を持っていれば、初めて通る道でも迷わずに目的地にたどり着けます。
しかし、地図を持っていなければ、自分の目だけが頼りです。
それではすぐに道に迷ってしまいますし、
夜道だと何かにぶつかる可能性もありとても危険です。
車の運転には地図が必要なように、人の話を理解するのにも「型」が必要なのです。
「主張・根拠・事実」の項目にうまく当てはめられない時の対処法
相手の会話をうまく項目に当てはめられないかもしれないと心配な方もおられると思います。お気持ちはよくわかりますが、まずは
多少強引になってもいいからまずは「主張・根拠・事実」の3項目を埋めて相手に確認
これを心がけてください。
なぜなら、自分が聞き逃している部分が確認できるし、
相手も伝え漏らしているところを思い出せるからです。
つまり、お互いにメリットがある行為なんです。
恥ずかしがる必要はないのです。
相手のためにもなる行動なのでぜひ試してください。
基本的に、あなたが「主張→根拠→事実」の順番で話してあげるだけで、
相手は納得してくれますし喜んでくれます。
「主張・根拠・事実」の要素が抜けている時の確認の仕方
とはいえ、最初のうちは相手の話をうまく整理できなかったり、
整理することに集中しすぎて聞き逃してしまうかもしれないと不安になるかもしれません。
そんな時のために各要素それぞれが抜けている時の丁寧な聞き方をお伝えします。
自分が聞き漏らしたか、
相手の話の中でこの要素が抜け落ちていることに気づいたとき、
この質問を投げてみてください。
- 主張が抜けている時:申し訳ございません。理解が曖昧な可能性があるのでもう一度お話しを伺えますか?
- 根拠が抜けている時:そのように考えられた理由は何かございますか?
- 事実が抜けている時:具体的にどのような場面でそうお考えになりましたか?
これらの方法を実践して、相手の話を素早く理解できる人間になりましょう。
あと、今回お伝えした方法は、人に説明するときにももちろん使えます。
これは別の記事で解説しているのであわせて読んでみてくださいね。